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気密・断熱リフォーム実例紹介

  • 執筆者の写真:  すまい環境設計株式会社
    すまい環境設計株式会社
  • 6月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月8日

気密測定専門コンサルタントのミエル化LABさんと協力して、気密・断熱リフォーム工事を行いました。

築24年の木造2階建て住宅(大手ハウスメーカー施工)で、5年前に開口部(玄関ドア・窓)と床下の断熱補強を済ませ、冷暖房効率や温熱環境の改善を体感されていたものの、

冬にキッチンで換気扇を回すと足元がスースーする

夏の2階は35℃を超える暑さになる

等の現象がありました。

原因は「気密」ではないかと考え、ミエル化LABの下村さんに気密測定を依頼されました。


「気密」とは建物の隙間を少なくし、屋外と室内の空気の出入りを抑える性能のことです。

「高断熱・高気密」と一括りにされることが多いですが、

「断熱」と「気密」は密接な関係にあるものの、まったくの別物です。

「断熱性能」は部位ごと(屋根・外壁・窓・床)の断熱材の種類と厚みで計算できます。

「気密性能」は建物が建ってから、実際に測定しないと分かりません。

「断熱性能」が良くても「気密性能」が悪いと隙間風や熱の移動が発生し、快適な空間にはなりにくいです。

そんな重要な性能ですが、住宅性能表示の評価項目には入っていないのが現状です。


今回の工事内容は、以下の通りです。

床下及びスイッチ・コンセントの気密(担当:ミエル化LABさん)

2階天井の断熱・気密、小屋裏空間の2階の壁の頂部の気密(担当:すまい環境設計)


床下の気密処理状況です。(ミエル化LABさん)

配管や配線の貫通部や玄関框と床下空間の隙間等を処理しています。

この他にも室内の床と巾木の隙間、スイッチ・コンセントの穴を塞いでいます。

配管貫通部 気密処理
配管貫通部 気密処理
配管貫通部 気密処理
配管貫通部 気密処理

小屋裏の気密処理状況です。(すまい環境設計)

小屋裏空間と外壁・間仕切り壁につながる隙間を気密テープとシリコンシーリングにて処理

天井の断熱材をグラスウール10kg100mmから、高性能グラスウール16kg280mmに交換

天井野縁に気密シートを施工し、石膏ボードで抑え、天井気密としました。

配線貫通部 気密処理前
配線貫通部 気密処理前
配線貫通部 気密処理後
配線貫通部 気密処理後
配線貫通部 気密処理前
配線貫通部 気密処理前
配線貫通部 気密処理後
配線貫通部 気密処理後
分電盤配線貫通部 気密処理前
分電盤配線貫通部 気密処理前
分電盤配線貫通部 気密処理後
分電盤配線貫通部 気密処理後
断熱工事(グラスウール
断熱工事(グラスウール
グラスウール280mm
グラスウール280mm
気密シート張り
気密シート張り

気密性能ですが、

施工前は、C値5.0㎠/㎡ でした。

現況 C値5.0
現況 C値5.0

施工後はC値1.0前後を期待していましたが、C値2.3。

原因は、施工できていない外壁、浴室天井裏ではないかと推測しています。

こちらは次回以降の課題になります。


改修後の感想をいただきました。

5月に断熱・気密改修工事が終わって、1ケ月。

嬉しい感想をいただきました。

梅雨にもかかわらず、夏のような暑さが続いています。

気温34℃の中、冷房弱運転でも2F28~29℃、1F27℃とのことです。

以前は1階から2階に上がるとき階段室の途中で室温が変わっていたのが、工事後はこの温度変化を感じなくなり、夜も寝苦しさがなくなったとのこと。

お客様からの手紙
お客様からの手紙

数値的には少し残念ではありますが、快適な住宅環境をつくることが出来ました。


省エネで健康・快適に安心して暮らせる住宅は、断熱と気密からつくれます。

夏の暑さ、冬の寒さは当たり前ではありません。

断熱・気密リフォームで快適な住まいをつくりませんか?

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