照明ワンポイントアドバイスシリーズ① 「暗いあかり」 ~陰影礼賛~
- すまい環境設計株式会社

- 10月28日
- 読了時間: 2分
更新日:10月31日
こんにちは!
寒川町で高性能住宅を新築設計施工している工務店「すまい環境設計」です。
今回は照明ワンポイントアドバイスシリーズ第1弾です!
谷崎潤一郎が「陰影礼賛」という本の中で、昭和初期の日本が西洋化に突き進む中
日本人独自の「美意識」や「情緒」「風情」さらに「生活様式」そのものが変化し
失われていく事への憂いを述べています。

戦後、社会的背景をもとに日本の家庭では家の照明が明るい事=幸せの象徴 のような
風潮がありました。
その中で生まれた「影・暗い」= 「悪」説。
そしてさらに「暗い」= 目が悪くなる 説。
実はこれには医学的な根拠がない事が明らかになりました。
目に悪いのは、明るいところと暗いところの極端な明暗差、さらに極端に明るくする事も
目の瞳孔が収縮して緊張状態が続き、目が悪くなったり眼精疲労の原因となります。
影は物を立体的に見せてくれるので、のっぺりとしたものから奥行感が生まれ、
空間を広く見せることも可能です。

→光の方向が上から下のみ
平面的で影がほぼ無い空間

→光の方向が上と下の2方向
壁面の影で空間に立体感と奥行感が出る
夜、適度な暗さと陰影で落ち着いた空間で過ごす事で、日中の疲れを癒してくれると同時に
質の高い睡眠を得られるホルモン:メラトニンも分泌してくれるので
健康的な生活も得られます😊
暗いあかりは人の目にもやさしく、身体にもやさしいあかりです。
ためしに食後から寝る前までの時間を
スタンドのやさしいあかりで過ごしてみてください。
ぐっすりと眠れて次の日の目覚めが良くなりますよ!




