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すまい環境設計株式会社

気密測定結果を発表します

先日ご案内しました気密測定を本日(2024/11/22)実施しました。

気密性能は住宅性能評価基準等では評価されないので、置き去りになりやすい性能ですが、断熱性能とセットで大切な性能のひとつです。

私たちが呼吸を通じて体に取り込む空気量は一日約14,400リットルで、重さは20kgにもなります。

この空気を新鮮に綺麗に保つために換気をしますよね。

換気を計画通りに行うために大事なのが、「気密性能」なのです。


気密測定は ミエル化LAB さんにお願いしました。

ミエル化LABさんは、測定するだけでなく、更なる高みを目指してリカバリーもお手伝いしてくれる「気密屋さん」なのです。


では、結果の前に今回の対象物件の説明をします。

●物件概要

 木造2階建て専用住宅(在来工法)

 延べ床面積98.54㎡(29.75坪)のほぼ総二階

 屋根は切り妻です。


気密層と施工方法は以下の通り。

●屋根面(登り梁に合板直貼り)

 合板の継ぎ目及び辺縁部は気密テープ処理実施

 ネダボンド不使用

●外壁(耐力面材)

 継ぎ目処理なし

 ただし、裏当てのない継ぎ目は気密テープにて処理実施

 設備配管・エアコン用スリーブ等の貫通部の気密処理実施

 配線管端部はエアコンパテにて気密処理実施

●外部建具

 室内側より、躯体(柱・まぐさ)との取合いに発泡ウレタン充填実施

 屋外側は気密処理なし

●床(土台に合板直貼り)

 合板の継ぎ目は気密処理なし、ネダボンド不使用

 柱脚と合板の隙間は気密処理実施

●一部基礎内断熱(玄関、脱衣室・浴室)

 水抜き穴、設備配管用貫通スリーブは配管施工後に発泡ウレタン充填実施


以上の条件で気密測定を実施しました。

送風機を設置しました

1回目の結果は・・・

総相当隙間面積αA=33cm2

隙間特性値n=1.17

相当隙間面積C値=0.29cm2/㎡

C値=0.5前後を予想していたので満足のいく結果です。

一番心配していた床下地合板の継ぎ目からの漏気も見られず、一安心。

しかしながら、床下に設置してもらったフォグマシーンの活躍の場を見られず残念でもありました。

一か所くらい貫通部の気密処理を残しておけば良かったと反省です。

下の写真は設置前にフォグマシーンを試運転してもらったところです。

特殊な煙でなかなか消えないので、床面の隙間をバッチリ見える化します。

フォグ発生中!

C値0.3cm2/㎡はかなり高いレベルだと思いますが、

気密屋さんは更なる高みを目指していきます。

送風機を回しっぱなしで、サーモカメラ、風速計を駆使し、次々にわずかな隙間を特定し、気密処理していきます。

基礎の気密パッキンの継ぎ目
外壁面材と土台の隙間
窓下の水切りシートと土台の隙間
サーモカメラで隙間を見える化
外壁面材と土台の間から気流があります

そして、1時間半ほど隙間の特定と気密処理を繰り返し、2回目の気密測定です。

総相当隙間面積αA=33cm2 → 24cm2 なんと、9cm2も改善しました!

隙間特性値n=1.17 → 1.13 更に改善です

相当隙間面積C値=0.29cm2/㎡ → 0.21cm2/㎡ まで改善です!!

C値=0.21
測定結果(現況→リカバリ後)

さすが、ミエル化LABさんですね。

ここまでしていただけるとは感激です。

隙間を見える化して、指導してもらえるので、気密工事に慣れていない住宅会社さんは、一度は依頼することを強くおすすめします。


改めて、気密性能は断熱性能とセットで大切な性能のひとつです。

私たちが呼吸する空気を新鮮に綺麗に保つための換気を計画通りに行うために「気密性能」を高めることが大切なのですね。

ミエル化LABさん、本日は長時間に渡る調査とリカバリーありがとうございました!

沢山のアドバイスもありがとうございます。

このいただいた財産をひとりでも多くの方に還元すべく、更なる高みを目指します!




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◆すまい環境設計株式会社

◆神奈川県高座郡寒川町岡田 1-6-3 1階

◆Phone   0467-55-5637

◆営業時間 10:00~18:00 (定休日:水・日・祝日)

◆お問合せ  info@sumaikankyo.com  

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