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室温と断熱について

  • 執筆者の写真:  すまい環境設計株式会社
    すまい環境設計株式会社
  • 8月6日
  • 読了時間: 2分

連日猛暑ですね。

今日の神奈川は36℃だそうです。

あつい・・・

現場で一生懸命仕事をしてくれている職人さんに感謝ですね。


木造2階建て住宅の屋根裏の温度を計測すると、本日15時51.5℃でした。

屋根裏の温度・湿度
屋根裏の温度(温湿度計)

屋根裏の空気は軒先から、外気を取り入れ、棟(屋根の一番高いところ)から排出しています。

この時期は太陽光にさらされ、屋根表面の温度は80℃程度になります

屋根材の下(裏側)にある野地板の温度も65℃程度になります。

屋根裏の空間を換気することにより、温度の上昇を抑える構造になっています。

それでも温度が51.5℃。

今朝の一番下がった状態で、29.8℃。

この空気が2階の天井の上にあり、直下の2階には熱が伝わっていきます。


2階を快適にするためには、天井の断熱施工が大切になります。

こちらの住宅は、天井断熱で、元々一般のグラスウール10kg100mmが施工してありました。

入居後に高性能グラスウール14kg155mmを重ねて施工し、可能な範囲で間仕切り壁頂部の気流止めも施工しました。

元々の断熱材(GW10kg100mm)
元々の断熱材(GW10kg100mm)
間仕切り壁頂部の気流止めがありません
間仕切り壁頂部の気流止めがありません
追加で施工した断熱材(HGGW14kg155mm)
追加で施工した断熱材(HGGW14kg155mm)

2階のエアコン設定26℃で、屋根直下の2階全体が27℃、絶対湿度14g/m3程度にできています。

ちなみに設置しているエアコンは8帖用、2階の床面積は27帖です。


2階の室温(屋根直下)
2階の室温(屋根直下)

※グラフの形は似ていますが、縦軸の数値がぜんぜん違っているのでご注意ください。

 屋根裏は28℃~52℃、2階室内は26℃~29℃です。


次に気になる電気代です。

エアコン付けっ放しでいくらくらいかかるのでしょうか?

こちらの住宅はガス併用で、ガスは、キッチンのコンロと給湯器に使用しています。

7月の電気使用量は321kWhでした。

東京電力の従量電灯Bプランとすると、

第1段階~120kWh 29.8円/kWh→3,576円

第2段階120~300kWh 36.4円/kWh→6,552円

第3段階300kWh~ 40.49円/kWh→850円

なので、一カ月で10,978円です。

家全体をエアコン1台(しかも8帖用)でそれなりに涼しくできて、この電気代です。

冷房期は6月~9月、暖房期は11月~3月です。

12か月の内、半分以上で冷暖房すると考えると、省エネエアコン+断熱性能向上はこれからの住宅には必須ではないでしょうか。


こちらの住宅は断熱等級5(UA0.60)、気密は測定していないので残念ながら分かりません。

断熱性能をこのくらいまで向上すると快適な室内環境をつくりやすくなります。


断熱性能向上の優先順位は、

①窓

②天井・床

③外壁

の順番です。


興味をもっていただいた方は、ぜひご相談ください。

省エネで快適に健康に暮らせる住まいの環境をつくりましょう!

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